『勝ち柱』ってなんぞ？

＜人・建築・まち＞ を繋げて豊かな場づくりをめざす

 　　 設計事務所＆不動産会社 （同）ジンバルワークス　　 
代表　井村正和のブログ

こんばんわ

年が明けて木造古民家（古民家といってもコーヒー屋さん）の現場が動き出しています。

もともとある古い構造体を残したまま一回り内側にすっぽりと新たな構造体をはめ込み耐震補強していきます。

鉄骨あり、丸太あり、新しい桧の構造体あり、といった新旧、素材が混ぜ混ぜの不思議な現場風景になりつつあります。

普通は「建て方」のときに一気に柱、梁を組みますがこの現場はちょっと違います。

いくつかの柱は『勝ち柱』設定になっていて既存の梁を直接支える様に先行して組まれています。

上の写真でも古い鉄骨梁を支える「勝ち柱」が見えると思います。

こんな感じ。柱が直接既設の梁を支えています。

一般的な木造現場では

１）柱を設置

２）梁を上からはめこむ

３）叩いて入れ込む

という作業をしていくわけですが、今回は既存の梁が残ったままの作業なので２）と３）が物理的に作業できないんですね。

なので組む作業自体も特殊なものになっています。いろいろとみんなでシミュレーションしながら、あーだこーだ話し合いながら作戦を練る現場です。

『普通はこうやる』という慣習的な手順が使えない。

という状況が大変でもあり面白くもあります。

壁にぶつかる→皆でアイデア出し合う→うまくいった！

この体験はかけがえのないモノです。ミニプロジェクトX。

まだまだ決めることやまほど。

がんばります。

ではでは。

〜おしまい〜

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* 2017.12.1 法人化に伴い井村建築設計から社名をgimbal worksに変更