こんばんわ
団地リノベーションネタの何回目か、になります。
今回の小テーマは「窓の改修」。
やはり断熱性能の改善は団地リノベをする上で検討すべき重要な項目です。
外壁部分とあわせて外皮の熱損失全体を考えるべきではありますが、そうはいっても窓からの熱損失が明らかに一番大きく断熱性能を下げています。
ガラスの表面の冷たさ、結露するアルミサッシを見ていればいかにも断熱性ダメダメな事は一目瞭然。
いろんな建材が発展する中、サッシ枠の材料もガラスも昔と今は全然違うものに発展し標準化されました。
(昔のアルミサッシ)
枠素材はアルミオンリー。(アルミは金属としては熱伝導率は結構高い=つまり熱を通してしまう=熱を逃してしまう。)
ガラスも単板ガラス(ようは1枚板ガラス)の3〜6ミリぐらいのもの。
という断熱性能的にまったくの無防備状態。そもそも、窓で断熱性を求めていなかったんでしょうね、昔は。
それに対して現在のサッシはこんな感じ(いろんなパターンありますが)
まず枠素材がアルミ→樹脂製へ置き換わりました。アルミと樹脂のハイブリッドパターンもありますが、アルミだけのサッシと比べて遥かに断熱性、結露防止になりました。そしてガラスも複層ガラスが基本。
複層ガラス:2枚の板で中空層をつくり断熱性をあげる。中空層には乾燥空気やガスを入れて断熱性能をあげています。
もっとハイグレードだと
こんな3枚板の複層ガラスが使われている商品も。
さて、というわけで断熱性能の低い窓をなんとかする必要がある!わけですが、選択肢としては、
1.サッシそのものを交換しちゃう案
2.サッシの外枠のみ残して枠にカバーをして新しい窓を入れ込む。
3.今のサッシはそのままにして、内側に新たにサッシを付け足す
といった3案があります。
問題点としては、
1・・・そもそもサッシは共用部なので基本交換が不可(の場合がほとんど)。建物全体の修繕工事とあわせて交換するという計画をうまく立てればできなくもない。
2・・・イメージとしてはガラッと変わってしまうのでこれも同じく管理事務所の許可が必要。
というわけで今回は3のいわゆる「内窓」を設置する事にしました。
具体的な内容はまた今度!
〜おしまい〜
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* 2017.12.1 法人化に伴い井村建築設計から社名をgimbal worksに変更