こんばんわ
「のきした」について。
軒下(のきした):軒がつきでている下のところ。家の屋根の下。
そのままですね。古くは民家の玄関前や濡れ縁の上に設置されているのが一番ポピュラーかな。おばあちゃんが座ってみかんを食べる場所です、必ず。
そんな軒下ですが「人が集まる」ための場所としてポテンシャルが再認識されています。直接的な機能としては庇が雨をしのぎ、日光を遮蔽しているだけなのですが、この
① 環境的にちょっと負荷(日射・雨)がやわらぐ。
② 水平的にオープンで人が自由に行き来できる。
というちょっとした機能面のプラスと自由さが「居場所」として必要条件なのでしょう。
<MOBTOWNミナミシモハラの軒下>
こちらは以前設計した賃貸戸建て物件の玄関前です。ちょっと幅を広げて軒下空間を作っています。ここは4棟がランダムに配置されるのでプライバシー的な緩衝地帯をつくる意味もあります。
建物に出入りする瞬間はあんまりジロジロ見られたくない、的な。
<ノキシタプレイス>
こちらは私が部分的にかかわらさせてもらっている施設。施設名がスバリそのもの「ノキシタプレイス」っていいます。いくつかの機能を軒下廊下で繋いでいます。
<超巨大な軒下>
一方変わって超巨大な軒下?空間のある建物。スイスのルッチェルンという街にある国際会議場です、むかーし見に行きました。
(google map)
設計者はジャン・ヌーベルという有名な建築家です。こんな長い張り出しの庇、どうやって構造的に持たせているかというと、、
吊っているんですねえ。
面白い。
もはやおばあちゃんが座る場所はありません。
と、いうわけでちょっとした『のきした』考でした。
ではでは。
〜おしまい〜
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* 2017.12.1 法人化に伴い井村建築設計から社名をgimbal worksに変更