こんばんわ
(バルミューダのサイトより)
普段は、というかほとんど経済、ビジネス的な話題についてここで触れることはありませんが、今日はバルミューダについて気になっていたので書こうと思います。
ご存知バルミューダは日本で創業された主に白物家電を扱う電機メーカーです。家電業界に特殊な機能面でのアプローチとデザイン性の両面を携えて切り込みいろんなヒット商品を産んできました。
と、いう私はまだ使っておらず!じーっと眺めている感じ。
住宅設計をしていますと白物家電とは関係してきますのでやはり気にはなります。せっかく素敵な空間にしても、なんじゃあれーー、っていう家電が入って台無しになったらもったいないですもんね。
デザイン的には「余分な事をしない」という正々堂々とした方向性、それが担保となりうるかごとく「中身・品質の良さ」への自信を暗にアピールする、という昨今のものづくりプロモーションの主流を白物家電で突き進んだ、という所が成功ポイントであるかな、と。
私なりの分析です。
簡単に言うと「くすぐり方がうまい」
トースター、扇風機、空気清浄機など生活空間に馴染み、持っている事自体に満足感を得られる。アップルと同じですね。だけど日本の他メーカーがやりたくてもやれなかっった事をやれた実績はすごいな、と。
ですが正直ホットプレートあたりから、んん?と思ったのも事実。
特徴 | BALMUDA The Plate Pro | バルミューダ
これまであくまで日常の延長上にあったデザインが、なんか飛躍したな、と。
確かに普段から演出好きな生活者も居るとは思うけど、、。ほぼ毎日使うもの、目にする物だから値段高くてもちょっと性能が良くて空間に馴染むものを、という満足感を求めている人は置いてきぼりにされるんじゃないかなあ、という違和感がありました。
そんなバルミューダが「大赤字?」というニュースが流れました。連結最終損益が20億円の赤字という見通しが発表されたのが昨年の12月。
同年の5月にはスマートフォン事業から撤退しておりその特別損失も加えての20億円の赤字、という事のようです。「あのバルミューダがスマホを開発!?」という期待とは裏腹に中途半端なスペック、高めの金額設定がユーザーからそっぽを向かれる原因に。
携帯端末事業に関するお知らせ|BALMUDA Technologies
まさかこうなるとは思っていませんでした。
あそこまでクオリティの高い(と思っていた、思っています)物づくりを続けてきた会社が満を持しての新業種へ中途半端な物で乗り込んでくるわけがない、と思われていた分その高い期待値ゆえにがっかり感は反発、酷評につながっていった様です。
確かにスマホなんて対して機能使いこなしてないから中スペックで気持ちの良い物だったら正直それがベストだと思うんです、デザイン的にも昔つかっていたhtcの機体に似て持ちたくなる可愛さだったので個人的に期待したんですけどー。
そんなわけで自ら作り上げたブランド力が自らの高いハードルとなり、結果新規のスマホ事業を壁にぶち当てる結果となってしまいました。そんな別に世の中に対して悪いことやったわけじゃないのにね、ブランド力と世間の評価の関係性は厳しい。。。
ま、でも『中スペックで高価格です、でもみんなが好きなバルミューダだし、独自開発のアプリもあるからいけるっしょ!』的な思惑がなんとなく透けて見えてしまった所には大きな戦略ミス、というかもともと無理ゲーだった面もあるのでしょう。
でも、あそこまで家庭内家電のデザインクオリティをあげてくれたバルミューダ、応援していますぞ!がんばれ。
(最後はヨイショ)
ではでは。
〜おしまい〜
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* 2017.12.1 法人化に伴い井村建築設計から社名をgimbal worksに変更