こんばんわ
弊社は設計事務所として商業施設、住宅設計、福祉施設等を設計させてもらっていますが、居場所作りとしていちばん小さなスケールで考える事が多いのはやはり住宅ですね。
家の居場所
建築や空間を考える際に、「一通りこれが揃っていれば機能する」というレベルからやはりちょっと抜け出して、
・ほんとうに気に入る居場所
・自分だけの居場所
・なんだか長い時間居たくなってしまう居場所
をちゃんと作れるかどうかってほんとにその空間に愛着を持てるか、大げさに言うと『普段が何気なく幸せな生活かどうか?』を左右するとても大事なポイントだと思っています。
その居場所を作る手法ってのは様々で、How toを限定する事はできないと思いますがその一つとして、
『適度な暗さと自然光』
ではないかな、と思っています。
これは某物件の2階に設けた空間です。
2つの小さな窓があるだけです。ヴィラ的な大ガラスバーン!という空間とは対照的です。
が、空間に陰影を作り出すぐらいに、ポイントポイントで設けられています。
また、段差に腰をおろした時に、ちょうど外の緑が眺められるぐらいの高さに窓があります。
ここは「セカンドリビング」として気軽(だらーんと)にくつろげる場所として設計しました。
ちょっと下がった所にいはカーペットが敷いてあります。
ここに、ビーズソファとか小さなカフェテーブル置いたり、前の壁にはプロジェクターで映画を投影したりしてのんびり過ごします事ができます。
天井の色が落ち着いているのもくつろげる空間づくりのポイントかもしれません。
光のグラデーション
こちらは自邸の3階です。
自然光が斜め天井に沿う様に窓を設けてあります。
子供が遊んだり、ちょっと読み物をしたり。
そういえばここもカーペット敷きでした。素足でも暖かいので気持ちもゆったりします。子供のお昼寝スペースとしては最高です。
もちろん大人も。
こちらも某物件の屋根裏部屋的な空間です。
将来子供が増えた時に間仕切り壁を設けて二部屋にするために窓を2つ設けてあります。ですが、屋根面の窓は光を多く取り入れるのであまり大きい窓にするのは禁物です、熱くなりすぎますので。
グラデーションを作りながら射し込む自然光は人工照明には無い美しさがありますね。
暗い部屋に光が射し込むだけ
それだけでも豊かな居場所になる。
空間設計での一つのポイントではないでしょうか。
ではでは。
〜おしまい〜
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井村正和
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* 2017.12.1 法人化に伴い井村建築設計から社名をgimbal worksに変更