こんばんわ
古民家改修現場より。
時代的に建築物価の高騰からの買い控え、またSDGs観点から古い物をちゃんと使い続けるという意識の高まりから古民家改修物件は今後ますます増えていくと思います。
設計者としても色々と考える事、勉強する事盛りだくさんの現場となっています。
耐震補強の第一歩として基礎スラブコンクリート打ちを行いました。朝から小型のコンクリートミキサー車とコンクリートポンプ車を横付けして準備スタート。
狭く昔ながらの商店街には物々しい雰囲気。
子供の頃わくわくして見ていた専用車が自分の仕事の現場で働いてくれている、というちょっとした満足感とともに。がんばれ!はたらくまちのくるまたち。
なんとなくトミカより。
むかーしの建物なので元々の基礎スラブ(床の板)は構造的な期待はできない土間コンみたいな物。といってもちゃんと60年以上耐えてきたのが素晴らしいですが。
今は土間コンといってもちゃんと鉄筋(コンクリートの強度アップ、ひび割れ防止)ぐらいは入れますが昔のこういったコンクリートは鉄筋無し、厚みも10センチも無い事が多いです。実際にここでも厚みは6センチでした。
さて、コンクリ打ちスタート。
コンクリートを流し込む人、高さを測る人、バイブレーターでブルブルしながらコンクリートの気泡を除去し成分が均等になるように作業する人、コンクリートを流しやすいようにホースの位置を調整する人、など色んな役割を持ったチームで流れていきます。
こんな感じ。
奥の方はすでに慣らされて平らになってます。
私の方はコンクリートの納入書の確認。いろんな事が書いてあります。
コンクリートの量はもちろんのこと、何時に作って現場に何時に着いたか(外気温が高い時にあまり時間が経ちすぎているとアウト)、コンクリート強度(今回は27N/mm2を選択)、骨材の大きさ、などなど。
複数の情報からコンクリートの品質を確認します。といってもコンクリートは生モノ?ですのでこれだけで品質が保証されるわけではありません。打った後の養生も含めてちゃんと適切な化学反応が進むことが大事です。
(ちなみにコンクリート造の現場ではさらにテストピースを作って1週間後に圧縮試験をして強度を測ります。実際は4週間経って正式な強度が発生すると考えられますがこの圧縮試験から4週間後の強度を想定する事ができる、というわけです。)
てなわけでコンクリート打ち終了、この日はここまで。
次は基礎立ち上がりのコンクリート打ちです。
ではでは。
〜おしまい〜
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井村正和
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* 2017.12.1 法人化に伴い井村建築設計から社名をgimbal worksに変更